必要なのはトランスではなくジェンダー解体
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まずは、トランスジェンダーというものについての基礎知識を、下記サイトを参照ください。
トランスジェンダーとは、身体的性と性自認が異なる人を指すセクシャリティです。
具体的には、「男性の身体で生まれたが、自身の性別は女性であると認識している人」と「女性の身体で生まれたが、自身の性別は男性であると認識している人」がいます。
前者をトランスジェンダー女性やMtF(Male to Female)、後者をトランスジェンダー男性やFtM(Female to Male)と呼ぶこともあります。
性自認・身体的性の考え方
LGBTQ、特にトランスジェンダーについて理解するには、まず人間の性には「身体的性」と「性自認」という考え方を明確にしておく必要があります。以下に整理しましたので、まず確認してみてください。
- 身体的性…出生時に身体構造(外性器など)によって判断される性。男性・女性のいずれか。
- 性自認…自分自身が認識している性。男性・女性のほかにXジェンダー(男性女性のいずれにも属さない)やクエスチョニング(定まっていない・定めていない)などもある。性同一性ともいう。
ちなみに、身体的性と性自認が一致していることを「シスジェンダー」と言います。このワードもLGBTQについて語るときによく出てきますので、覚えておくと良いでしょう。
ジェンダーという言葉の持つ意味
「ジェンダー」という言葉についても知っておきましょう。ジェンダーは、身体的性(セックス)に対して社会的・文化的な意味合いによる性区別のことをいいます。性規範ということもあります。
社会には、”男性はこうあるべき”、”女性はこうあるべき”といったジェンダーが数多く存在しています。”男らしい”、”女性らしい”といった言葉が自然に使われていることからも、社会には無数のジェンダーがあることがわかります。
さらに、「あなたは男(女)だから、○○をするのが普通」というような考えには、本人の性自認に基づかずに「あなたは男(女)」と決めつけてしまっており、自分の身体的性に違和感を感じている人たちを苦しめてしまうこともあるのです。
トランスセクシャルとの違い
トランスセクシャルは身体的性と性自認が一致しておらず、医学的な処置(性別適合手術やホルモン注射など)を用いて、身体と自認する性別の一致を望む人々のことを指します。また、処置を終えた人のこともトランスセクシャルと呼ぶこともあります。
「身体的性と性自認が一致していない」という点においては、トランスジェンダーと共通しています。またトランスセクシャルは、広義のトランスジェンダーに含まれることもあります。一方でトランスセクシャルとトランスジェンダーは別のセクシャリティであると認識している人もおり、そのような考え方も間違いではありません。「あなたは○○だからトランスジェンダーだ」と決めつけるのでなく、当事者本人が心地よいと感じるセクシャリティを認めることが大切です。
性同一性障害との違い
性同一性障害は、身体的性と性自認が一致していない状態を示す医学的な用語です。英語のGender Identity Disorderの頭文字を取って、GIDと表すこともあります。
世界保健機関(WHO)では身体的性と性自認が不一致である状態を、これまで性同一性障害として「精神疾患」に分類していましたが、2022年より「性別違和」と名称を変更し、分類も「性の健康に関連する状態」に変更されました。「障害」という言葉が含まれていることもあり、近年は使われる機会が減っています。代わりに、WHOが定める「性別違和」やアメリカの団体が定める「性別不合」という用語が使われるようになってきています。
一方で日本で性別適合手術を行う場合、性同一性障害という診断を根拠にしないと、手術を行えない現状にあります。そのため現在でも性同一性障害という言葉が使われています。
これで、トランスジェンダーについていい感じに理解できたのではないでしょうか?
つぎはトランスジェンダーの診断についてです。
トランスジェンダーの診断方法は?
「自分がトランスジェンダーなのかはっきり知りたい」と、診断を求める人も少なくありません。まず、自身の身体的性と性自認が異なる場合は、特別な診断をせずともトランスジェンダーということができます。
性同一性障害(性別違和)の診断は、医師が行います。診断されることで、心理的サポートやホルモン療法、外科手術などを、本人の希望に基づき受けることができます。専門医のいる病院も増えていますので、医師による診察を望む場合はお住まいの地域の病院を探してみてください。
なお検索サイトで「トランスジェンダー 診断」と検索すると、アンケート形式の診断サイトがいくつか出てきます。筆者が確認したところ、内容の信頼性が低いサイトもあったため、使用する際は注意が必要そうです。
そうです!
自分がトランスであると思っているなら、誰が何と言おうとトランスジェンダーなのです!
診断はホルモン治療や手術、戸籍の変更のために必要なだけであり、トランスジェンダーを名乗ることに医師による診断など無用である、とこのサイトには書かれています。
自認する性別が異性であるなら、今この瞬間にも「トランスジェンダー」であることに目覚める(気づく)人がいますね。
でも、ちょっと待ってください。
トランスでない人を、勝手にシスだと決めつけてるのはオカシイよ。
だって、わたしには性自認なんてないし、身体が女性だから女性をしているだけのことなのに、まるで自分のジェンダーに不満がない、納得して受け入れてるみたいに言わないでよ!!
さてさて、ここからは、ハココのトランスという概念に対する疑問と、ジェンダーバイアス解体を欲し、トランスではなく必要なのはジェンダー解体である!という主張です。
性の多様性の中で最もオカシナ「らしさの性」
まずは下記のサイトの性の多様性についてを読んでみてください。
④らしさの性(どのように性別を表現するか、ジェンダー表現とも)
服装やしぐさ、言葉遣いなどどのように自分を表現するか。必ずしもからだの性、好きになる性、こころの性と連動しているわけではありません。その日によってゆらぐ人もいます。
これは一体どういうことでしょうか?
性別について性規範について否定的な立場でいたはずが、急に「その性別らしい服装、しぐさ、言葉遣い」などと言い出しました。
ぶっちゃけ、トランスジェンダーって「らしさ」にすごくこだわってるよね。「らしさ」は性規範があるからで、身体の性別があってはじめて存在する概念なんだよ。「らしさ」の追求ばかりのトランスジェンダーに複雑な気持ちになるんだよね。
どれほどに「らしさ」がトランスジェンダーにとって重要であるかは、下記サイトをご覧くださればわかるかと。
「乙女塾」ってネーミング。
トランス女性がやたら乙女チックな女性像を体現したがることが現れてる。
還暦で女子高生の制服を着るとか、普通の社会ではあり得ないことを「トランスだから」「マイノリティだから」許容すべしという地獄……。
このサイトには、主にトランス女性や女装をしたい人のための情報が豊富です。
が、それらには女性蔑視が富んでいたりします。
トランス女性が「理想の自分になる」ためのサイトが女性蔑視であることに、乙女塾にいる人は気づいていないでしょう。
「女性らしさ」の追求をすることは「女性という性規範の追求」です。
それが女性にとってどんな意味を持つのか。きっと想像も及ばないのでしょう。
国連のトランスジェンダーの定義
一個目の記事としての最後に。
これを捏造だとする人もいるのですが、アンブレラターム(包括的と言った感じの意味)でのトランスジェンダーの国連の定義として、最初にあったものが下記の画像であると言われています。
これがなぜ捏造とされるのかは、オートガイネフィリア(自身の女性化に性的興奮をする男性)や、トランスヴェスタイト、クロスドレッサー(異性装をする人)を含むという「デマ」でトランス女性を排除しようという女性たちの悪質な説である(らしい)と説明がなされている。
しかし。その説を裏付けるものもない。
国連がトランスジェンダーの定義をコロコロ変えていると主張している人もいる。
そして、わたしは国連の情報を追っていない。
だから、どちらが事実かわからない。
けれど、自分で見ていない人は、自分にとって都合のいい方を事実として扱うだろうこと。
トランスジェンダーを擁護したい人は、デマと誤読の説を推し、トランス女性の言動に疑問を覚える人たちは、この画像の定義が存在していたことを事実としたい。
自分は見てきました。と主張する人が本当にそれを見ていたのか、スクショをくださいとしても、偽造も可能である。
現在にはもうネット上から削除されているなら、ネットアーカイブを探すしかないのである。
そして、日本では「オートガイネフィリアはトランス女性に含まれない」とされているらしい。
日本でのトランスジェンダーの定義は「身体の性別と自認する性が違う人」のみ、らしい。
そして、わたしの見解である。
トランス女性の多く(声の大きなトランス女性)は「オートガイネフィリア」にしか見えない。
そして「オートガイネフィリア」である男性は、性自認が女性であるから女性でいたいという動機ではない。自身の女体化に性的興奮を覚える人。
「オートガイネフィリア」はトランス女性の82%を占めるとも言われています。
わたしは、女体好きにしか見えない、SNSで女性蔑視の言動をするトランス女性の存在に辟易し、脅威を感じ、女性に対する執着と女性差別と、女性の人権の軽視が本当に苦痛でたまらなくて、こうした記事を書くに至ったのである。
(続く)