トランスという概念に反対です(3)~女性スペースの問題~

ものごとの見方

性被害者の心理は「トランスフォビア」とされて

前回のおさらい。

429 Too Many Requests

それでは第3弾です。

そもそも、わたしは多様性は素晴らしいと思っていた。
多様性はジェンダー解体であり、ジェンダーバイアスが無くなることを意味すると思っていたから。
でも、ふたを開けてみたら。
ジェンダーは固定したままにトランスすることが可能であるという謎の多様性がうたわれて、戸惑った。

それに、わたしは「性同一性障害」の友人(FtM)の苦悩を知っていたから、心を寄せたいと思っていた。
ようやく理解が広がるんだ!と希望として捉えていた。

それを見事に裏切ったのが、現在の虹の旗の思想である。
「トランスカルト」とはよく言ったものだ。
本当にカルト的思想に思う。

トランスジェンダーという概念によって「性同一性障害」の苦痛も苦悩も、まるで無かったかのような社会になった。
「身体への違和からくる耐えがたい苦痛」がある「性同一性障害」の人も「トランスジェンダー」に含まれているけれど、実際には「性自認が身体の性別と違う“だけ”」の人がわんさかいるのだ。
それは、もともと存在していた「性同一性障害」とは全く別のものだ。「性同一性障害」を軽視しているとすら言えるとわたしは感じる。
(性同一性障害ではないわたしに口を出すなと言われそうだが、勝手に言えばいい。だからわたしも勝手に言う)

ハココはトランスに言及しネットリンチに遭いました

トランス女性が女性スペースを使うことに対しての恐怖心は、身体男性に性被害に遭ったことからどうしようもないのだという趣旨での主張をわたしがしたことではじまったような気がします。
(記憶がおぼろげですね)
誹謗中傷に耐えられるという確信を得てからのTwitterデビューをしましたので、批難されようが批判されようが、自分の主張をしているハココというアカウントです。

でも、このときは本当に焦ったんですよ。
トランスジェンダーさんの「もし“性自認”での扱いをされないならジサツしてしまうかもしれない」という言葉の通りに、「トランス女性が女性として認められた社会になったら、女性スペースを共用することも当たり前となったなら、性被害から男性恐怖でそうにもならないわたしはジサツしてしまうかもしれない」と言ったら、「こいつ、自殺の危険があるぞ!」「緊急性のある事案だ!」「こんなことを言うのはTwitterの規則違反!」と寄ってたかって、アライたちが通報すると言い出したのです。
どこをどう読んでも、「緊急性」なんてないし、「これからジサツする」という予告でもない。
わかりますか?この卑怯な手口。
「性被害者の女性」に「女性スペースは女性だけであってほしい」と言われることが都合悪かったんですかね。しかも、わたしは粘着されたら粘着し返すし、その持久力は自負していますし、批難しても嘲笑しても引かないとんでもない性被害者だと思われたのかもしれないです。
(仲の良いアカウントの方に聞きましたが、このような粘着とネットリンチを受けた性被害者の女性が何人もTwitterを去って行ったそうです)

そのときの中傷を蔑視、全ての差別を許さない人から受ける、女性差別と障害者差別。いやはや、矛盾です。
一部しか魚拓取ってないんですけど、こんな感じに「名誉棄損」で訴えるとまで言われました。
(名誉棄損で訴えられる要素はないと思うんだけどなあ)

さらに、こんな風に社会的地位のある性被害者の人権についてものすごく考えていらっしゃる某弁護士さんからも、障害者として揶揄されました。

おまけとして、上の某弁護士さんが如何に強者であるかを思い知らされたモノも貼っておきました。

ああいう、どんなにツライ状況でも誇り高く生きることが云々とか、本人の努力次第だ云々とか言ってる人の多くは(この人がそうであるかの事実は知らないからの一般論ですよ)、努力でどうにかなる程度の困難しか想定できない人なんですよね。「努力すればできる」と努力でどうにかなるレベルをやりぬいた人が「努力ではどうにもならない現実」を知らないで、想像もできないままに、無神経にマウント取るんですよ。
まず、弁護士や医師の努力で云々はかなりのヤバさです。政治家は論外です。
経済的にも、心理的にも、様々に努力でどうにもならない現実しかなかった人たちや、個人的にはPTSDになることもない人生を歩んでこられた人たちが言う、努力次第だ!という言葉ほど、残酷なものはありません。
こちら、声を大にして言いたいですね。

話がそれました。戻りましょうか。

「ペニスフォビア」を治療しろ?

少し前にグーグル検索したときには、性被害者の女性に対して「ペニスフォビアを治療しろ!」という言葉が当然のように出て来た。
その記事をここに置こうと同じように検索したのだけれども、まったくそんなものが出てこない。
オカシイ。隠されてしまった。無かったことにされてしまう。

トランス女性のペニスは「男根」ではなく「女根」だ!とか言う言葉で、それを受け入れられない性被害者の女性がオカシイのだと責め立てていたことが、まるで無かったかのようになっている。

待ってよ。あれらに本当に絶望していたんだぜ?
無かったことにされてたまるかよ!

ハココは憤りを隠せない。
もしや、ハココというアカウントが受けたネットリンチも無かったことになっていたりするのか?
おいおい、馬鹿言うなよ。
性被害者のトラウマは、性自認のが受け入れられない苦しみより、断然ラクであるかのように言われ続けたことの、性被害者の女性たちが如何に恐怖し、追い詰められたのか!
なんだこれ。いやもう、絶対探すからな!!!

とまあ、こんな風に性被害者の女性のPTSDの症状が軽視されていたとこを示す記事が見つからないことに愕然としている。

しかし、見つけられたこの記事。これはわたしにとって本当に恐怖となった。

トランス女性の看護を拒否した女性の手術が中止されるー英 - What is transgender?
Hospital bans sex assault victim from op after all-fema

ある病院が、性犯罪の被害者女性が女性だけの看護を求めたため、オールジェンダー施設に対する安全上の懸念から、彼女の手術を中止したという。

この患者(エマと呼ばれる元弁護士の女性)は、ロンドンのプリンセス・グレース病院から「容認できない苦痛から職員を守る」必要があると言われた。

この病院は、繊細で複雑な手術を行うことができるダ・ヴィンチロボットを使用している数少ない病院の一つであり、そのために彼女の治療先として選ばれていたのである。

しかし、10月6日、プライベートな処置を伴う臨床術前検査のために到着すると、ブロンドのかつらと化粧をしたトランスジェンダー女性らしき人がドアを開け、彼女と目を合わせた。

この病院側の対応については、現在、病院とその親会社によって調査されている。彼女は病院に苦情を言い、女性だけの看護を要請した。

その日の夜、彼女は病院の経営会社に、自分の懸念と、ジェンダーや女性の権利に関する信念を強調した手紙を書いた。

エマは、マヤ・フォースターの画期的なケースを引用し、ジェンダー・イデオロギーに批判的な信念は平等法の下で保護され、「尊重に値する」と述べた。

さらにメールでは、男性を性自認に基づいて女性病棟に配置したことが、患者を襲う事件につながったと考えていると伝えた。そのため、「男女共用病棟が女性にとって安全でないことは事実です。病院は、すべての女性患者に男女別の看護を提供する規則に従うべきだと感じています。女性が最も弱い立場にあるときに、不快で恥ずかしい状況に追い込むようなことはしないでください。この問題を提起した最初の患者が私であることが信じられません。」

そして、病院の最高責任者であるマキシン・エストップ・グリーンから、手術の中止を伝えるメールが届き、彼女は愕然とした。

病院は彼女の信念を共有しないので、手術のために別の病院を案内するというものだった。

そのメッセージには、病院は「受け入れがたい苦痛」からスタッフを守ることを約束すると書かれていた。

エマは彼らに再考するよう促し、病院は私の要求を誤解しているのでないかというメッセージを書き加えた。

病院側は、個室は提供するが、手術後の男女別ケアについての彼女の要望は聞き入れないと返答した。

また、代名詞についての彼女の発言にも触れ、「差別や嫌がらせ」からスタッフを守る責任があると述べた。

病院の経営会社の広報担当者は、「プリンセス・グレース病院では、常に最高水準のケアを提供するよう努めており、患者を個人として大切にし、尊敬しています」と述べている。

「機密保持の観点から、個々の患者の苦情についてコメントすることはできません。病院の方針として、可能な限り患者様のご要望にお応えしています。中には、「男女別ケア」のような要望もありますが、同僚の多様性や患者の安全を優先させる必要性から、特に困難なことです。遺憾ながら、状況によっては、患者の入院前にそのような要望を話し合う時間が不十分な場合、処置をキャンセルする必要があるかもしれません。」

これについて絶望的な気分になったわたしがいた。
しかし、こんなことは日本では起きないと言い続けるトランスジェンダーとアライがいる。
女子スペースに入りたいと言うトランス女性はいないと活動家が言う。
しかし、日本でもトランス女性が女子トイレで猥褻な写真を撮りSNSに上げている。
戸籍は性自認だけでは変えられはしないし、戸籍が変わったからとして何も影響はないのだと活動家や当事者が言う。
女性スペースは女性だけであることに意味がある(防犯のため)と女性が言う。
「ペニスを見ないでいる権利」のための女性スぺ―スだとかいう馬鹿なことを裁判官が言った。
ついこの前に未手術のトランス女性が誕生した(非常に稀なケースだとされているが……)。

女性スペースを女性だけにすることは防犯のために重要なことである。
そして、女子トイレでも女湯でも「男性器を見なくて済むならいいじゃんか」と男性の裁判官が言い放った。馬鹿げてる。

さらに「性同一性障害」のための特例だった法律は「トランスジェンダー」のために改悪された。

<社説>性別変更と司法 「性自認」尊重の社会に:東京新聞 TOKYO Web
出生時の性別が男性で女性として生活するトランスジェンダーが戸籍上の性別変更を求めた差し戻し家事審判で、広島高裁が外観上の手術なしでの性...

このトランス女性の場合は、体つきを変えるため、継続的に医師の診断に基づきホルモン療法を受けていた。

 職場でも女性として働いていた。複数の医師の診断、観察によっても身体の変化が認められた。それを重視した判断といえる。

 さらに性別適合手術を常に必要だと厳格に解釈すれば、憲法13条が保障する「自らの意に反して身体への侵襲を受けない自由」を放棄するか、性別変更を断念することを迫られる。

 厳しい二者択一を迫ることになるため、同高裁はこの解釈については「違憲の疑いがある」とも述べた。

 実際に身体的な疾患を抱えて手術できない人もいよう。手術費用も工面せねばならない。外観要件を厳格適用しては、確かに憲法の理念に反してしまう。

 性自認は重要な権利で、それを確認した高裁判断といえるが、もっと踏み込んでもよかったのではないか。公衆浴場での対応策はあろうし、ごく限られた場面を心配して、個人の性自認や生活を犠牲にしていいはずがない。

「性同一性障害」の人のための特例法は、身体に対する耐えがたい苦痛があるからの手術が想定されていたことを、裁判官は理解しているのだろうか。
「自らの意に反して身体への侵襲を受けない自由」を放棄する、なんていうことは、身体に対する違和のある人、それが耐えがたい苦痛である人には発生しないことである。

性自認は重要な権利だとする一方で、女性の安全や人権を軽視し続ける判断が社会で広がっていくことを見続けたわたしは、未手術での男性が女性に変わるという事実が耐えがたい苦痛となった。

怖すぎて死にたい。死んで抗議したらいいんかな。

大袈裟だと嗤わないでください。
わたしにとって本当にそれほどの恐怖です。生死に関わる。先に引用した海外の事例も過ります。
怖いんです。日本もその内に性自認が性別になって、戸籍も自由に変えられるようになるんじゃないかって。そんなことになったら、わたしは生きられない。
思いつめてしまい、PTSDの症状が悪化。怒りと攻撃性が優位になり、友人の男性に八つ当たりしました。

男はいいよな!トランスジェンダーに人権侵害されることなんて発生しないから呑気に尊重しましょうよ、マイノリティなんですから、なんて言えてさ!!!

(我が友人はわたしの動揺をそれなりに理解してくれました。八つ当たりして本当にごめんなさい。きみは何も悪くないのに)

日本のメディア、ジャーナリズムは死んでいる

日本のメディアは都合の悪い事を何も伝えません。上記も新聞の社説です。
日本のメディア、ジャーナリズム、どれも欧米が「方向転換した国がある」ことも「性別は男女だけだ」と大統領が述べたことも報道することはありません。

What is transgender? - トランスジェンダーってなんだろう?
トランスジェンダーってなんだろう?

今日のわたしが出せる各国のトランスに関する事例を伝えるサイトは上記です。
このサイトにある海外のトランス女性の性加害事件の事例のひとつでも、日本のメディアで見たことはありますか?
わたしは無いです。

もし、上記サイトがすべて「デマ」で作られていたのなら、大したものです。

なんて冗談はさておいて。
日本は海外のようにならないとどうして言い切れますか?
トランス女性たちの女性蔑視を女性差別がTwitter(現X)にたくさんあって、ときに女性への加害願望を口にしていて、そんな人が女性スペースを堂々と利用できるようになる、病院で女性に対応を望んでも未手術で見た目も女性とは似ても似つかない人に介助されるようになる、それが日本では起きないなんて言う根拠なんてあるはずもないのです。なのに、呑気に「女性の安全が侵害されることはない」「女性がトランス女性に性加害されるなんて“まれ”なことを口にして排除するなんて」と、無辜の男性ですら入らないことで防犯としていたのに、女性スペースの安全を奪われることは、わたしにとって生きる場所が無くなったとかんじるほどのことでした。
こんな思いをする女性がいることを、男性の政治家や、男性の裁判官には理解できないことでしょう。
しかもアカデミアのフェミニストまでが、トランスを認めているのですから。
未来を悲観して死を持って抗議しようかと本気で考えてしまうほどに追い詰められた性被害者のわたしは、こんな些細な声は届くことも無いからと、盛大に死んでやりたい!!!!と思いつめるのです……。

ところでさ……。
わたしは「精神障害者」なんだよね。それは「PTSD」とかのトラウマが理由なんだよね。
その症状で「トランス女性」が「身体女性のスペースに」という状態が耐え難いんだよね。
「性別不合」は「病理」でも何でもないんだよね?
それなのに、どうして「障害者」のわたしが「合理的配慮を求めること」に批難轟々なのかな?
どうして「トランス女性」は障害者への合理的配慮という「障害者差別解消法」で定められるところの「国民の責務」を免除されちゃうのかな?

素朴な疑問です……。

だって、性被害者ってわかってる相手にふぁっくとか言ってくる人とかさ、あるトランス女性がツイッタランドでわたしへの非難?のリプをするたびに性器の俗称を連呼したりさ……。
挙句、某トランス女性の弁護士さんに精神疾患を揶揄されるような感じだったのよね……。
ねえ、わたし、障害への合理的配慮がほしいだけなんですよ。
どうして障害者の生活の不便さ強化して健常状態の人の生きやすさを優先するのですか。
憲法も、法律も、性被害者女性のことを、障害者のことを、守らないってことですか。

わたしの人権は、どこに? ねえ、どこに?

(続く)

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