詩「ナイフ」

詩のようなもの

ナイフ

明日わたしは眠ります
昨日殺されましたので
丁度良い頃合いかと存じます

夢は見ないと思います
疲労が溜まっておりますので
死んだように眠れるかと

幾つか痣があります
どうしてか消えてくれないことは
気にしないことにします

右腕には柴犬を
左腕にはシロクマを
抱いて眠ろうと思います

少し寒いですね
春が近いと聞いているのですが
まだわたしには会いにきてはくれません

日向ぼっこをしていたら
何故か涙が止まらなくて
花粉症なのでしょうか

わたしはどうしてここにいるのかと
存在の定義などを
考えてみたりしました

銃が手に入ったら
夜空の星でも撃ち落として
アクセサリーに加工する予定です

おはようございます
明日眠りますから
昨日の内に殺されに参ります

夢は先に見ておこうと思います
蓄積された疲労で
死んだように眠る予定なので

覚えておきたいものです
痣の無い身体と心と
この先見られなくなりますから

柴犬とシロクマを
たくさん撫でておきます
今日という日に

春はまだ遠そうですね
もう会いに来てくれないのではと
たまに思ってしまいます

影踏みをして遊んでいたら
くしゃみが出ました
一度だけなんですけど

時間の流れと言うけれど
流れているものなのか否かと
そして宇宙の終焉を想像しました

でも今手にしているナイフを
何に使うべきなのかと考えて
そっと見えないところにしまいました

おやすみなさい
明日がお見えになりました
昨日はお帰りになりました

ナイフをしまった場所は
誰にも内緒にしておきます
誰にも見せたくありませんから

鼻歌でも歌いましょうか
ららら ららら
わたしは赤色が嫌いです

何の歌か知りたいですか
ららら ららら
ごめんなさい テキトーです

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